NAGASAKI ATOMIC BOMB MUSEUM MEMORIAL DATABASE
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原爆資料館
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無題
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資料名 | 無題 |
| 資料番号 | 3-01-06-01-0066 |
| 寄贈年月日 | 2002/7/9 |
| 寄贈者名 |
中島玲子 |
| 資料説明 | (作者コメント:原文のまま)原爆投下と同時に周囲の麦わら家は音をたてて、もえおちていった。我が家はもえなかったが、窓ガラス、家具はめちゃめちゃ。母とあとかたずけをしていた時、兵器製作所から傷ついた人々がどんどんにげてきた。その中に母のいとこの伯父さんが棒につかまりながら歩いてきた。私は家から飛び出し「おじさん家に寄って休んでいってください。」と手を引っぱった。ぬるっとした。着ている洋服がボロボロになってぶらさがっていると思ったら、ひふが一皮むけて白くさがっていたのだ。「ありがとう。でもこのままじゃすわることもできないので、かえるからね。」と歩き出した。筋肉に血がにじみ皮がたれさがっている姿はまさに地獄そのもので忘れられない惨像の一つである。(H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品)
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