NAGASAKI ATOMIC BOMB MUSEUM MEMORIAL DATABASE
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原爆資料館
原爆資料館
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無題
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資料名 | 無題 |
資料番号 | 3-01-06-01-0040 |
寄贈年月日 | |
寄贈者名 |
小柳大勇 |
資料説明 | (作者コメント:原文のまま)そこから少し行った城山住宅の入り口に架かる城山橋にさいかかると、橋の袂の歩道の上に人が倒れている。近ずくと、乳飲み子に添い寝でもするような格好で、裸の若い母親と幼子が死んでいた。ここまでどうして這い出して来たのだろうか、互いに離れまいと、必死に寄り添ったまま生き絶えている姿に、思わず立ちすくんだのだった。果てしなく続く、極限の地獄の惨状の中で、驚愕と不安で凍り付いてしまっていた子供心に、忘れかけていた涙があふれてくるのを覚えた。(H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品)
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