(作者コメント：原文のまま）当時私は長崎青年師範本科二年生として、学徒動員の為三菱兵器大橋工場の分散工場であるトンネル工場に通っていました。十二時間勤務で夜勤の為住吉寮に就寝中でした。ガラス窓と暗幕を突破るものすごい熱風にとび起き窓より飛び出して決められた避難場所の住吉神社へと走りました。ところが神社からはどんどん人がかけ下りて来ます。見ると顔はピンク色の肉となり、皮ははげ腕も手も同様で皮は黒くわかめの様にぶら下がり、目はぎろぎろ痛そうに両手をさし出した悲しい様は今も忘れられません。（H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品）