NAGASAKI ATOMIC BOMB MUSEUM MEMORIAL DATABASE
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原爆資料館
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無題
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資料名 | 無題 |
| 資料番号 | 3-01-06-01-0073 |
| 寄贈年月日 | 2002/7/27 |
| 寄贈者名 |
林櫻 |
| 資料説明 | (作者コメント:原文のまま)私は原爆地から約20KM、離れた大村市外の山中の見晴らしの良い場所で見た。空襲のサイレンと共に米・大型機が来襲しその内の1機から落下傘を投下したので撃墜された飛行機だと思ったら次ぎ次ぎに3つも落下傘が開き下部から煙雲が現れ、その雲が次第に大きくなり、私共のいる大村方面に流れ出るかの様に進行して来た。暫くしてから近くに爆弾が落ちたかと思われる程に大きな爆発音と爆風が強く感じられました。2?30分程も過ぎた頃でしようか、頭上まで流れて来た爆雲は大きな「ドーナツ」型の白い雲であり、外側から内側にゆっくりと巻き込むように動く雲は、吸い込まれるような感じでした。「ドーナツ」の内側は夕焼け雲のように「ピンク色」でとても明るく、星くずのような「キラ・キラ」細かい光が右往左往に点滅して、又、其の中で20本以上の「虹」が乱列交差している。時々、稲妻が青く光り「アニメ」の世界にでも居るような幻想的な感じで、夢でも見て居るかのようでした。数日後、我が部隊より長崎に救援隊が出動したが、爆心地に近づく程に倒れた家屋が増え、さらに進むと倒壌家屋の材木が山積みとなり、その上に昇ると眼下は野球が出来るような大きな広場が出来ており、爆心地だとすぐ解った。被害も最大に悪く、超大型爆弾が使用されたと出動兵は私に話しをしてくれた。(H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品)
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