NAGASAKI ATOMIC BOMB MUSEUM MEMORIAL DATABASE
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原爆資料館
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無題
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資料名 | 無題 |
資料番号 | 3-01-06-01-0060 |
寄贈年月日 | 2002/7/24 |
寄贈者名 |
鳥居禮子 |
資料説明 | (作者コメント:原文のまま)近くの川へ水をくみに行こうと畦道を歩いている時です。炎天下を一列に並んで歩く人々に会いました。みんなはだしです。下着はところどころ破れて皮膚もむけています。その表情は目はうつろ口は苦しそうに半びらきあごをつま出し上向きに疲労の限界をこえ殆ど意識なく歩いている様子です。前から三番目の男の子の(十才位)やけただれた肩は皮膚がはがれてぶらさがり両手は少し広げてぶらりとさせている姿が痛痛しい。どこまで歩けるでしょうか。この道を行くと小さいお風呂屋があります、道の尾温泉です。その先は田と畑です。このあたりの数件の農家は茅葺き屋根から炎をだし燃えてしまいました。助けられる人はおりません。九人の生死をさまよう行進です。突然の爆風で家が半壊になり黄色いモヤに包まれ周囲が見えなくなったりこのような事がなぜおきたか、長崎に原子爆弾が投下され空で爆発したことはこの時なにも知りません。場所 西彼杵郡長与村高田郷時間 八月九日 午後一時三十分頃(時間は時計もラヂオもないので正確にわかりません)(H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品)
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