NAGASAKI ATOMIC BOMB MUSEUM MEMORIAL DATABASE
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原爆資料館
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無題
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資料名 | 無題 |
資料番号 | 3-01-06-02-0030 |
寄贈年月日 | 2002/7/22 |
寄贈者名 |
坂井アサノ |
資料説明 | (作者コメント:原文のまま)此の絵は姉を火葬しにいった所です。其処は上野町現在信愛幼稚園がある所が常精実践高等女学校で、そこで学徒動員で中学三年から働かねば出来ず少し先の所に盲話学校があったのです。兵器工場に被爆し、八月九日父が探しに行きましたが火の海で歩けず。二日後に母は妊婦の為、私と叔母を連れて行った所は、一面黒く焦げコンクリートの塀の方へ跳ばされ、人々が眞黒く折り重なって本堂に、悲惨なものでした。姉は上半身だけ残ってうつ伏せが幸いにも母の着物で作った肌着が残っていたのです。木材のやけ残りを集め火葬し、焼け残った鉄甲を見つけてお骨を入れて帰りました。「姉は十五才」「私十二才」左の人達は暑さと悪臭にも負けず我が子を探すのに必死の様子です。まだ何人か居られましたが、此の絵よりもっと惨いものでしたが良く描く事が出来ません。「原爆の熱風で、焦げし我が姉は 平和の鐘を聞く事もなし」(H14年度、NHK、長崎新聞社などと共催して募集した「被爆者が描く原爆の絵」作品)
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